陶器の切断も可能

陶器製品を製造する過程において、切断が必要になる事があります。例えば、使用しようと思った時に、サイズが合わなく、余分な部分を切り落とせば使えるケースは多いのではないでしょうか。日本国内には、断面がきれいになる、研磨が不要、そして陶器材料のロスが極端に少ないなどの利点を持つ高性能のダイヤカットマシンがあります。

切断

カットが出来ても、断面がきれいにならなければ研磨を行って表面を滑らかにしなければなりませんし、寸法公差が要求される場合には研磨する技術も必要になります。さらに、研磨を行う事で材料のロスが生じるなどのデメリットが発生しやすくなります。

高性能ダイヤカットマシンは日本の技術が作り出した産業用機器の一つで、様々な陶器製品を、直線、曲線、鋭角など切断加工が可能です。ちなみに、高性能ダイヤカットマシンが切断可能なものは陶器製品だけではありません。こうした設備は自社内あれば便利ではありますが、利用頻度が少なければ専門業者に依頼するのがお勧めです。

陶器の成分

成分

日本で作られる陶器は、粘土や陶石から作られるもので、その中では多彩な成分が結合しています。粘土には適度な粘り気がありますが、形を作った後に形が元に戻ることがありません。この状態を作っているのは、珪酸塩鉱物に分類されているカオリナイトで、別名で粘土鉱物と呼ばれています。

陶器の原料には珪石や長石も含まれていますが、こちらはカオリナイトとは真逆の性質を持っています。可塑性がないため、粘土の粘り気を微妙に調整するために役立っています。焼き締めと呼ばれる陶器の例では、粘土の中にある長石などの鉱物が溶けることで、表面がガラス質で覆われることになります。

陶器に使う釉薬の成分はもっと複雑で、珪酸、アルカリ、石灰などの種類があります。多彩な色彩を作れるのは、金属酸化物を一緒に配合して、化学反応を引き起こしているためです。これらの成分は、焼成中には滴るような模様で固結して、窯変と呼ばれる模様を作ることも有名です。