陶器の修復

修復

日本では陶器が使っている間に割れたり、欠けたりした時に「金継ぎ」という伝統的な方法を用いて修復を行います。金継ぎとは割れたり、欠けてしまった陶器を漆を接着剤代わりにしてつなげ、接着した部分をきれいに見せるために金粉や銀粉などで装飾をして修復することです。金継ぎで使われるのが銀粉の場合には「銀継ぎ」と言われ、白金を使う場合には「白金継ぎ」と呼ぶこともあります。

また金継ぎでは陶器の割れ、欠けの接着だけでなくヒビや欠けた部分を無くした場合の修復もすることができ、「金繕い」とも言われています。金継ぎで使われる漆は、そのままでは接着剤としての役目が弱いため、しっかりと接着できるように陶器の破損状態に合わせて小麦粉や米粒などを配合した漆の接着剤を作ります。

金継ぎをした陶器は、割れたり欠けたりする前とは違うデザインとなりますが、その違いを楽しみながら器を長く使い続けることができる日本の伝統的な方法です。